予算制度が業績の足を引っ張る!?・・・☞脱予算?

管理会計において、予算制度というのはひとつの中核をなす制度です。

しかし、5年ぐらい前から、この逆機能性が指摘されています。

例えば、
・ 低い目標設定した方が業績評価には有利だと信じられている
・ 本社側は何とか目標を少しでも高いものにしようと画策する傾向がある
・ 予算目標を達成するために押し込み販売や帳面操作や前倒し計上などの操作が行われることがある
・ 予算が邪魔になって臨機応変な投資や費用支出ができないことがある
・ 目標達成してしまったら、後は来期回しにするということが行われることがある
・ 経費予算に関しては削られることを想定して多めに申請されることがある
・ 将来の動向や予想よりも目の前の数字に強く意識が向けられる傾向がある

多くの方に心当たりがあるのではないでしょうか?

特に、予算を目標と捉えて、それを業績評価の基準にするには非常に問題が多い、

目標を低く設定した方が評価上有利であり、
逆にチャレンジングな目標設定するほど達成が困難になり不利になる。

チャレンジ度評価などということも言われてきましたが、そもそもチャレンジ度を評価する明確な尺度がない。それがあれば、適正な目標設定にそもそも困ることはないわけですから、、、

さてさて、では予算に代わる評価基準は何か?
絶対目標ではなく相対的目標ということがひとつの試みとして、実は数十年前から欧米では行われ成功してきています。

これは、単に予算制度の問題に留まらず、バランススコアカードや活動基準原価管理、あるいは株主価値経営など様々な分野を包含すうrマネジメントシステム全体の考え方を根本的に見直すということになりそうです。もしかすると、マネジメントの分野で今一番エキサイティングなテーマではないかと思っています。


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