資本コスト経営(1)資本コスト経営に注目!?

1.資本コスト経営に注目!?

 最近「資本コスト経営」ということが管理会計の世界でたびたび言われるようになりました。先日参加したKPMGのセミナーでもこのテーマの会場は際立って多くの集客を得ていたように思います。
資本コスト経営においては投下資本の効率的な運用が言われます。株主の厳しい目にさらされる上場企業において、このことに意識をむけなければならないのはある意味当たり前であり、「今更?」とも言えます。
一方未上場企業に目を転じると、管理の中心は未だに損益計算書であり、キャッシュフローですらないことが少なくありません。安全性の観点から自己資本比率や借入金依存度などに目が向くことを除けば貸借対照表に目が向けることは多いとは言えません。
(多くの企業で流動比率や当座比率に注目されている現実がありますが、これらの指標はほとんど経営の役にはたたない欠陥指標です。私自身様々な機会をとらえてこのことを訴えていますが、未だに誤解が解けません。あらためて機会を設けたく思っております)
貸借対照表に安全性の観点からだけ注目するべきではありません。簡単に言えば、お金を無駄に使わない、少ない投資で多くのリターンを得るという、これまた当たり前の話であり、未上場企業だからと言ってこれを無視するなど本来あり得ない課題なのです。自分のお金だと思えばこのことは明白です。同じリスクを前提とした場合、年利回り0.001%の金融商品と年利回り3%の金融商品のいずれでトラの子500万円を運用しますか?答は明確です。更に視点を変えると、無駄に物を買い、遊ばせる、あるいは廃棄する、そんなことを防ぐという意味で環境問題とも無関係ではないと私個人としては強く感じている次第です。

次回につづく

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