AIがもたらす変化と職業の未来

ここのところずっと、AIが本格的に人の職を侵食し始めたとき、果たして我々人間はどうその持てるものを最大限に発揮していくべきなのか、そのことを考えています。

そして、そのようにポストAIにおいても活躍できる人材を育成するためにどんな貢献をするべきなのか、そのことを考えています。

以前投稿した、オックスフォード大学の論文では、

9つのキー特性:social perceptiveness社会的な洞察力, negotiation交渉, persuasion説得, assisting and caring for others他者に対するケア, originalityオリジナリティー, fine arts芸術, finger dexterity指先の器用さ, manual dexterity手先の器用さ and the need to work in a cramped work space狭苦しい労働環境下で働く必要性

が人が継続的に競争力を発揮できる分野として提示しています。

そして、会計に係る多くの分野はAIに置き換わるとしています。

公認会計士などといった法適用論を専門とする職業分野は等しくAIの脅威にさらされるとも、、、
たとえ、そうなっても公認会計士などの職業独占資格には政治力ある強力な同業者の集まりがありますから、にわかに職を失うことはないでしょうし、うまく機械とのすみわけを行っていくことも予想されます。

しかし、それが働き甲斐を持って取り組み続けるに足り得る職業になるかどうかはわかりません。

そんなことを考えているとき、ちょっと面白い本に出会いました。

「超AI時代の生存戦略」(落合陽一著、大和書房)

少し抜粋してみると、

「専門性のあることもすぐにインターネットによって薄れていくという意味であって、そうすると、今は難しいとされていることも、やがてすべての人々が意識せずに簡単にできるようになってしまうと予測できる。(中略)私たちは新しい技術を常に取り込み続けたり、追いかけ続けたりしていかないとまったく仕事にならず、特殊性を保てない。大学で学んで資格を取れば一生使える、ということがなくなってくるわけだ。」(P.80-81)

「『競争をする』というゲームが決まると、データさえあれば機械のほうが強くなるということだ。競争をするということは同じ土俵にいる。つまり勝負するための要素が決まるから、要素が決まると機械はデータから計算可能なので機械のほうが強くなる。(中略)何をやるか決まっていない状況では人間は機械に十分に勝てるということだ。」(P.46)

「機械との親和性を高めコストとして排除されないようにうまく働くか、機械を使いこなした上で他の人間から職を奪うしかないのだ。この構図は機械対人間ではなく、『人間』と『機械親和性の高い人間』との戦いに他ならないのだから。」(P.23)

「あるところではブルーオーシャン(出題者注)にいるけど、あるところでは責任と戦略をすべてコンピュータに任せているという人がいるはずだ。」(P.48)
(注)他者にも機械にも真似できない独自性の高い領域

「それは(出題者注)は自分が拭い去れない、個性の裏返しだ。(中略)趣味性とは『別に誰にも制約されていないけれど、なんとなくやってしまうこと』(中略)合理的で画一的に人々に受容されうる利便性はすぐにプラットフォームに吸収される社会だ。合理的で画一的ではないことをしようとしたときに、最初に見つけやすいのは趣味性の中だ。(P.56)
(注)趣味性

なお、著者は趣味について、「すべてのタスクから解放されたときに、最初にやりたいこと」とし、それが有効であるための要素として「ギャンブル性(成否のドキドキ感と、成功時の報酬がる)」、「コレクション的報酬」、「より体感的な心地よさの報酬」をあげている。

「機械はいつまで経ってもごはんを食べない。(中略)なので、食事のトークでは、機械が取らないコミュニケーション方式をこれからも人間は多用するようになる。つまり飲み会のことだ。(中略)機械にできないコミュニケーションを充実させるというのは、これまでどおり人間独自の方針になってくるわけだ。」(P.100)

「ざっくりとフックがかかっている状態、おぼろげにリンクが付いているような状態が、これからの時代い理想的な知識の持ち方だと思う。(中略)」(P.127)
「あらゆるものにフックをかけながら専門性を磨いていくと、もっとも多角的な人材ができて、コンピュータに代替されにくくなる。専門として1つのものに重点的に時間をかけてしまうと、専門の部分で負けたときに優位性がなくなってしまうので、そこは注意しなくてはいけない。」(P.131)

示唆に富んだ言葉のオンパレードです。

さて、皆さんは自分なりにどう解釈し、どう活かし実践するのか、

そこを見極めてお役にたてる存在であり続けたいと思います。

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